耳掃除の頻度ってどのくらいがベスト?
耳掃除って気持ちいいですよね。
毎日されているか方もいらっしゃるのではないでしょうか。
耳の中にはリラックス作用のある副交感神経があり、耳掃除を気持ちいいと感じるのだとか。
思わず納得しちゃうところですが実は耳掃除のやりすぎはNGで、耳掃除には様々な注意点があります。
今回はそんな耳掃除についてまとめてみました。
正しい耳掃除を知って、健康な耳をキープしていきましょう!
耳垢ってなに?
そもそも耳垢ってなんだかご存知ですか?
その名前からしてあまり清潔なイメージは浮かんでこないとは思いますが
耳垢とは
- 耳の皮膚
- 外から入ってきたゴミやホコリ
- 皮膚が分泌する液体
などで出来ているそうです。
正直、汚い…というイメージですよね?
ところがこの耳垢は私達にとって大事な働きをしている一面もあって
● 脂肪を含んでいて、耳の皮膚を守ってくれる
● 抗菌作用があり、細菌から守ってくれる
など、私達の耳を守ってくれているのです!
耳垢=汚いゴミなどのイメージから必死に掃除してしまいたくなりますが、実は耳垢を残しておくことも大切です。
耳垢のタイプ
耳垢には遺伝などの体質によって
「乾性耳垢」と「湿性耳垢」の2つのタイプがあります。
それぞれの特徴をまとめると
<乾性耳垢>
乾燥していてカサカサとした耳垢です。
汗の量が少なく、耳の中の汗も少ないため乾燥しています。
<湿性耳垢>
湿気があって、耳の中に貼りついているような耳垢です。
汗をかきやすく、耳の中も汗をかいてしまうため湿った耳垢になります。
日本人の多くは乾性耳垢で、この湿性耳垢タイプの日本人は全体の2割程度しかいないそうです。
また、この2つのタイプの違いは、汗腺の違いによるもので耳の中にあるアポクリン腺と呼ばれる汗腺が多くて活発な人は耳垢が湿りやすく、この汗腺の違いは遺伝によって決まってくるようです。
耳掃除の頻度
耳垢は私達の耳を守ってくれる働きがあるため、耳掃除のやりすぎは良くないそうです。
では、どれくらいの頻度がベストなのかというと
「耳掃除は月に1度」なんだそうです。
どうしても気になる場合でも、月に2回までに抑えたほうがいいようです。
その理由は
耳垢にも大事な働きがあることと、
実は顎を動かしたり、あくびをしたりすることで耳垢は自然に排出されている
執拗に掃除をすることで、却って耳垢を奥に押し込んでいることもある(耳垢塞栓)
耳垢をとりすぎることで、乾燥してしまい、カビや細菌が発生しやすくなり炎症を起こしてしまう(慢性外耳炎)
などがあります。
正しい耳掃除の仕方と注意点
月に1度の耳掃除!
どのように掃除すればいいのでしょうか。
「月に1度だから、気合を入れて」はNGです。
正しい耳掃除の仕方とは
「耳の入り口から1センチくらいのところの耳垢をとるだけで十分」
だそうです。
久しぶりだからじっくり奥まで…ではないのです。
その他、注意点としては
奥まで掃除をすると耳垢を鼓膜の方まで押し込んでしまい、鼓膜を傷付けてしまうので注意する
力強く耳を掻くと、皮膚を傷付けてしまうので注意する
耳垢を全て取り除こうとしない
など。
月に1度だからと気合は入れず、入口1センチ程度のところまでを優しく掃除するようにしましょう。
耳掃除におすすめのグッズ
耳掃除といえば耳かきや綿棒などが思い浮かびますが、実は今、様々な耳掃除用のグッズがあるってご存知でしたか?
耳掃除が楽しくなるようなグッズがたくさんあるのです!
中でも人気のグッズをいくつか紹介したいと思います。
<吸引タイプの耳掃除器>
耳の中を振動させて、耳垢を吸引する耳用の掃除機です。
耳垢をゴッソリ取れるだけでなく、その振動が心地いいんだとか。
<ワイヤータイプの耳かき>
よく見かける「ヘラ」のような形状ではなくて、3本のワイヤーになっているタイプの耳かきです。
ワイヤーが柔らかいため、耳の中が傷つきにくく特に湿性耳垢タイプの人に人気です。
<ローション付きの綿棒>
耳掃除専用のローションがついた綿棒です。
乾性耳垢タイプで耳垢が取りにくい人も、ローションをつけることで掃除がしやすくなります。
清掃用と拭き取り用の綿棒があり「スッキリする!気持ちがいい」と評判です。
<LEDライト付きの耳かき>
子供の耳掃除をする時に便利と評判の耳かきです。
耳かきの先端にLEDライトが付いているので、耳掃除がしやすくなります。
小さな耳の子供にも安心して、耳掃除ができますよ。
<内視鏡付き耳かき>
「しっかり自分の耳の中を見てみたい!」という人には「イヤースコープ」もあります。
パソコンと繋げて見ることができる耳かきもあるようです。
便利な耳かきから楽しい耳かきまで、多くの種類がありますよね。
耳掃除を耳鼻科でしてもうこともおすすめ
実は耳鼻科でも耳の掃除をしてくれます。
予め電話で「耳掃除をしてくれるか」聞いておくと安心ですが、大抵の耳鼻科ではやってくれるそうです。
吸引器、ピンセットなどの専用の器具や薬などを使って、自分では出来ないところも綺麗に耳掃除をしてくれます。
しかも保険が適用されるので、初診でも2,000円前後の場合が多いようです。
医師に色々と相談ができるメリットもありますよね。
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おわりに
いつも痒みを感じた時など、思いつきで耳掃除をしていたのでかなり反省です。
それに耳垢が私達の耳を守る働きがあることにも驚きです。
耳の健康を守るために、これからは月1ペースで耳掃除をしようと思います。
みなさんも「月に1度のペースで入り口1センチを優しく」を守って健康で清潔な耳をキープしてくださいね。