定期的な子宮頚がん検査の大切さを実感しました
少し前に、前の職場の先輩と久しぶりにランチに行ったのですが
その先輩が「子宮頚がんの検査で異常が見付かった」時の事を話してくれて
詳しく聞いているうちに、検査をきちんと受ける事の大切さを改めて感じました。
そこで先輩の経験談を私のブログ上で書いてもらえないかお願いしてみたところ、「自分の経験が誰かの役に立つのなら…」と快く引き受けてくれました。
以下が先輩の経験談です。
高度異形成と診断されました
私の場合、4年間ほど検診を受けていませんでした。
仕事で忙しかったとか、違う県に引っ越して病院が分からなかったとか、理由をあげれば色々とありますが、要は「自分は大丈夫だろう」と過信していたんですね。
わかったのは本当にたまたま。
違う診察を受けるために行った産婦人科で、ついでにと言われてやった検査でした。
その検査で、再検査と言われ、再検査の結果は…
「高度異形成」でした。
癌の一歩手前状態です。
まさに青天の霹靂で、目の前が真っ暗になりました。
「子宮摘出?」や「妊娠できなくなる?」など、いろんなネガティブな事が頭に浮かび、不安な日々が続きました。
紹介状をもらって大学病院でも検査をしましたが、大学病院でも同じ結果。
ただ、先生からは癌では無いので摘出までしなくていいこと、妊娠に問題は無いことをご説明いただき、少し安心しました。
私はある意味とても運が良かったと思います。
癌になる前に発見できたのですから。
最初の産婦人科に「まぁいいか」と行かなかったら、先生が検査をしなかったら、そのまま癌になっていたかもしれません。
そう思うとゾッとします。
異形成は必ず癌になる訳では無く
- 軽度
- 中等度
- 高度
とあり、軽度や中等度だとほとんどが経過観察でいいそうです。
ただ、高度だと40%程度の確率で癌になるとの事。
低いように感じる方もいるかもしれませんが、5人に2人って、なかなかなの確率ですよね。
0期の癌の可能性もあり、治療は必須となります。
私が説明された治療方法は「円錐切除」と「レーザー蒸散」の2通り。
円錐切除
子宮の入り口付近の子宮頚部を円錐状に切り取る。
円錐切除のメリット
再発の確率が低く、採取された組織から更に詳しく状態を確認できる。
円錐切除のデメリット
赤ちゃんを支える部分が薄くなる為、早産の確率が少しだけ上がる。
そして、再発の確率はゼロではないという事(再発すれば摘出となる)。
レーザー蒸散
病巣をレーザーで焼く。
レーザー蒸散のメリット
日帰り可能で再発しても、もう1回はレーザー治療が可能。
レーザー蒸散のデメリット
円錐切除に比べ、再発のリスクがある。
場所が可視範囲じゃないと出来ない。
私は可視範囲だったこともあり、レーザー蒸散を行うことになりました。
時間にして20分程度。
まぁ、焼くんですから当然ですが、痛かったです…。
とりあえず手術後は、一日中家で寝ていました。
一か月後に傷痕を見せに行き、それからは2か月に1回のペースで検査を1年間。
問題がなければ半年に1回の検査を1年間。
それでも問題がなければ、年に1回の検査を続けます。
私は残念ながら、もうすぐ1年ってところで「中等度異型成」が見つかり、2度目のレーザー蒸散を先々月に行いました。
後は再発しないことを祈るばかりです。
子宮頸がんは、性行為の経験がある人は全員可能性があるもの。
若いからとか年齢は関係ありません。
子宮頸がんは、すぐすぐ進行するものではなく、異形成になってから3年~10年程度かかるそうです。
なので早期発見の為にも、2年に1度は検診した方が良いそうです。
婦人科に行くのは抵抗があるかもしれませんが、慣れてしまえばたいしたことはありません。
検査結果は1週間程かかりますが、検査自体は10分もかかりません。
こんなにピンポイントで簡単に出来る癌検査ってあんまり無いと思います。
きちんと検査を受けていれば、子宮頸がんは癌になる前に発見が可能なものです。
自分の身体は自分でしか守れません。
手遅れになる前に、ぜひぜひ、定期的な検査を受けてほしいと思います。
おわりに
私もここ数年、検査を受けていませんでした。
正直面倒くさいなーって思いと、先輩と同じで「自分は大丈夫だろう」という過信からです。
でも先輩の話を聞いて、すぐに検査に行ってきました!
検査結果は有難いことに「異常なし」。
ほっとしました。
近日中に乳がん検査にも行こうと思います。